豊岡市公営企業審議会 答申(2026年3月30日)
結論(まとめ)
水道料金
現行のまま据え置く
2027〜2031年度は変わりません
下水道使用料
基本使用料を見直す
660円 → 1,452円(2027年度〜)
水道料金について 据え置く
豊岡市の水道事業は、2023年に平均17.3%の料金改定を実施しました。施設を更新する際のダウンサイジングや統廃合を進めていることもあり、2027〜2031年度の5年間は概ね安定した経営が見込まれます。
そのため、現行の水道料金をそのまま維持することが適当であるとの結論になりました。
水道料金の構成について
水道料金は、メーター口径に応じた基本料金(月額固定)と、使用水量に応じた従量料金(逓増型)の合計です。2027〜2031年度はいずれも現行のまま据え置きです。
基本料金(口径別・1月につき・税込)
| メーター口径 | 基本料金(月額) | 2027年度以降 |
|---|---|---|
| 13mm | 1,056円 | 変更なし |
| 20mm | 2,090円 | 変更なし |
| 25mm | 4,257円 | 変更なし |
| 40mm | 14,850円 | 変更なし |
| 50mm | 23,210円 | 変更なし |
| 75mm | 60,830円 | 変更なし |
| 100mm | 114,950円 | 変更なし |
| 125mm以上 | 管理者が別に定める額 | 変更なし |
従量料金(1立方メートルにつき・一般・税込)
| 使用水量区分 | 単価(円/立方メートル) | 2027年度以降 |
|---|---|---|
| 10立方メートルまで | 82.5円 | 変更なし |
| 10立方メートル超え 20立方メートルまで | 137.5円 | 変更なし |
| 20立方メートル超え 30立方メートルまで | 143.0円 | 変更なし |
| 30立方メートル超え 50立方メートルまで | 154.0円 | 変更なし |
| 50立方メートル超え 100立方メートルまで | 214.5円 | 変更なし |
| 100立方メートルを超える分 | 220.0円 | 変更なし |
用途別従量料金(特別料金・税込)
| 適用対象 | 単価(円/立方メートル) | 2027年度以降 |
|---|---|---|
| 公衆浴場 | 77.0円 | 変更なし |
| 豊岡中核工業団地 | 82.5円 | 変更なし |
| 城崎町湯島財産区営浴場 | 143.0円 | 変更なし |
下水道使用料について 基本使用料を見直します
下水道使用料は2016年以来、約10年間見直しがありませんでした。この間、節水意識の高まり、節水機器の普及による水需要の低下や人口減少による収入減と物価高騰による維持管理費の増加、老朽化施設の更新が重なり、このままでは将来の経営が成り立たなくなる恐れがあります。
審議会は慎重に審議した結果、基本使用料を見直すことが必要という結論を出しました。使用量に応じた従量使用料は変わりません。
変更のポイント
- 基本使用料:660円 → 1,452円(+792円) 毎月の固定使用料が変わります。使用水量に関わらず全世帯に影響があります。
- 従量使用料:変更なし 使用水量に応じた使用料(1㎥当たり)は据え置きです。
- 適用開始:2027年度から 2026年度までは現行使用料のままです。
なぜ見直しが必要なの?
- 水需要と人口が減って収入が減っていくこと 豊岡市の人口は合併時(2005年)に比べ約1万5千人減少し、現在は約7万4千人です。節水意識の高まり、節水機器の普及による水需要の低下や人口減少により使用料収入も年々減少していきます。
- 下水道管の老朽化が進んでいくこと 過去に集中整備した管路の多くが、およそ20年後から耐用年数を経過し、更新には多額の費用がかかります。
- 物価上昇で維持費が増加していくこと 近年の物価高騰により、施設の維持管理費が増大しています。
- 下水道は生活に欠かせないインフラであること 下水道が使えなくなると、トイレや生活排水などの処理が出来なくなり、河川等の環境にも影響が出ます。将来にわたって安定的にサービスを続けるために、安定した収入の確保が必要です。
新しい下水道使用料(2027年度〜)
一般使用料
| 区分 | 現行単価 | 見直し後単価(案) | 変化 | |
|---|---|---|---|---|
| 基本使用料(月額・固定) | 660円 | 1,452円 | 792円増 | |
| 従量使用料(1㎥当たり) | 1〜10㎥ | 88.0円 | 88.0円 | 変更なし |
| 11〜30㎥ | 187.0円 | 187.0円 | 変更なし | |
| 31〜50㎥ | 214.5円 | 214.5円 | 変更なし | |
| 51〜100㎥ | 242.0円 | 242.0円 | 変更なし | |
| 101〜500㎥ | 269.5円 | 269.5円 | 変更なし | |
| 501㎥〜 | 286.0円 | 286.0円 | 変更なし | |
従量使用料(1㎥当たり)— 全区分 変更なし
特別使用料(公衆浴場)
| 区分 | 現行単価 | 見直し後単価(案) | 変化 |
|---|---|---|---|
| 基本使用料 | 660円 | 1,452円 | 792円増 |
| 従量使用料(1㎥当たり) | 44.0円 | 44.0円 | 変更なし |
※ 上記は審議会が答申した見直し案です。正式な改定内容は市の決定後にご案内します。
これからの流れ
- 現在
2026年度
市民説明会等で市民の理解を得ながら、条例改正などの手続きを進める予定
- 予定
2027年度〜2031年度(5年間)
新しい料金・使用料体系を適用(水道料金は現行据え置き・下水道使用料改定)
- 予定
2031年度以降
次回の料金・使用料見直しを検討(5年ごとに審議)
市の取り組みと約束
審議会は、使用料の見直しと同時に、市が取り組むべき課題についても意見(付帯意見)を述べています。
共通の取り組み
- 安易な料金・使用料の見直しを求めず、常に徹底した経費削減・経営効率化・健全化に努めること
- 市民や使用者の視点に立った、わかりやすい情報発信に努めること
- 5年ごとに料金・使用料のあり方を検討すること
水道事業の取り組み
- 社会情勢を注視し、経営悪化の恐れがある場合は速やかに審議会に意見を聞くこと
- 将来に向けた経費削減等、経営改善を続けること
下水道事業の取り組み
- 未接続の世帯・施設への下水道接続を促進し、公衆衛生の向上を図ること
- 施設・設備の長寿命化で更新費用を抑え、ダウンサイジング等で過剰投資を防ぐこと
- DX(デジタル化)や民間活力を活用し、効率的で持続可能な事業運営を研究すること
- 国・県に対して国庫補助金等の支援を継続して要望すること
- 基本使用料改定の趣旨を使用者にわかりやすく説明し、丁寧な対応を行うこと